節分の時の恵方、北北西微北!…この「微北」ってどれぐらい?
- tetsutetsutake
- 2022年2月9日
- 読了時間: 3分
2月3日に節分と恵方巻についてブログ記事を書きました。
(記事はこちら 恵方巻ってどこから来たの?子供の頃には無かった、新しい習慣)
この時に「微北ってどれぐらいだ!?」と思ったんです。
「ちょっと北」って…わかるけど!わかるけどちょっとは人によって違うじゃないですか!
方角のような、理科の基礎となるようなものでしっかりと決まり切っている(はず)のものに主観は入らないのではないか…と考えたわけです。
ということで、定義はあるのか、具体的にどれぐらいずらして食べるのが正解だったのか、調べて書いていきます!
まずはここから:定義

さて、一般的に使っている方位は16方位ではないでしょうか。
東西南北の間に3つの区分がある…そうです、北と西の間にある「西北西、北西、北北西」ですね。
この辺りまでは小学生の理科とかでやった気がするなぁ、と思いますし、日常でも使いますね!
そして、方位で引き続き調べてみると…
子午線と地平線との交点の方向が北と南,これから90°離れた方向が東と西で,東西南北の間をおのおの4または8等分して16方位,32方位がきめられる。
引用:方位とは - コトバンク
32方位があるんですね!
じゃあ、それについてなのかもしれない…と喜び勇んで調べてみたんです。
確かに、「微」という漢字は入っているのですが…正直、「そこじゃない!」って思いました。
北西と北北西、北に関しては「北西、北西微北、北北西、北微西、北」となるそうです。
北北西微北とは違いますね?
と数回見直しました(笑)
ということは、アプローチが違ったのでしょうか…?
振り出しに戻った気分です。
それならここだ:節分に関わる記事
そもそも、節分で恵方を調べていたらこの「北北西微北」に行きついたわけです。
つまり、節分のことを調べたら見つかるのではないか!?と考えました!

確かに、恵方って古い中国での考え方が日本に入ってきて広まったので、西洋風の16方位に当てはまるとは限らないよね、と納得していたわけです。
中国の考え方では「8方位を3分割して合計24方位」で考えることもしていた、とか。
恵方は古代中国の歳徳神(としとくしん)、その年の幸運を運ぶ神がいる方角を示しているそうです。
出典:方位とは - コトバンク
でも、調べても「北北西微北」にならないんですよ!
私は何か勘違いをしていたのかしら?とちょっと不安になりました(苦笑)
諦めてはいけない!もう一度「北北西微北」を調べてみた!
いろいろと装飾を付けてしまったからいけないのではないか!?ということで、初心に立ち返ることにしました。
逆に「これで分からなかったら諦めよう」ぐらいの気持ちでいたのですが…!
見つけました、国土地理院が書いてました!
結論から言うと、この「微北」は「偏角」を吸収するためのもの、のようです。
偏角というのは、以下の通りです。
方位磁石の北と地図の北(本当の北)はずれており、そのずれの角度を偏角(へんかく)といいます。
そして、こちらのウェブサイトによると、東京で地図上の北と方位磁石の北が(西へ)7度40分ずれている、ということです。
コンパスを見ながらどちらを向くのか確認するので、コンパス上の方角から「北に7度40分」ずらさないと地図上の方角にならいない、ということだったのですね!
※この7度40分は「東京では」ということです。場所によりこの偏角も異なっているようなので皆さんの場合はどれぐらいになるのか、調べてみてください。

微北を探して
つまり、今回の節分の時に恵方を正確に向くためには、コンパス上で北北西を指す方向から東京では7度40分北を向く、が正解だったわけですね!
日本のどこにいるのかによって偏角が変わるので、「微北」とするしかなかったのでしょう。
それにしても、磁気的な北(コンパスの北)の違いがそこまで出てきているとは全く思いもよりませんでした!
たまには好奇心に任せて調べてみるのも楽しいし、知識も溜まるので一石二鳥ですね!
Yorumlar