「目標」という言葉の意味を正しく理解すると、何が目標なのか見えてくる
- tetsutetsutake
- 2022年3月22日
- 読了時間: 4分
突然ですが、「目標」という言葉の意味を正確に理解していますか?
先日、とあるメーカーの製造部門の方とお話をしていた時のことです。製造現場では明確に「目標」の言葉に意味があり、その意味が通っているのか確認することがあるのだとか。
私のようにモノづくりに直接携わらない立場でも、目標という言葉はよく使います。
営業目標、売り上げ目標、今月の行動目標、1日1日の作業目標…などなど。
お仕事に限ったことではないかもしれません!
例えば、自分の趣味の目標であったり、片付けの目標であったり(あ、これは私だ!)。
もしかしたら、デートでの目標もあるかもしれませんね。
普段から何気なく使っている「目標」という言葉ですが、やはりメーカーの方が言っていた言葉の意味も気になります。
今回は気になった「目標」の意味から、「目標」に対する姿勢を考えていきます。
辞書で引く「目標」
さて、まずは一般的な国語辞典で「目標」の意味を調べてみます。
するとそこには
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。
という意味と
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
の記載がありました。

1つ目の意味は物理的な場所や見ているものが該当すると考えられます。
目印という意味も近そうです。
どこかに出かけているときにその場所を目標にして進む…目指す場所、という意味ですね!
目標地点、という熟語はこちらの意味で使われているみたいです。
対して、2番目に引用した意味は、冒頭で話した「営業目標」や「売り上げ目標」の意味です。私たちが日々生活するうえで「この値(水準)を目指して行動すればいいよ」と示されているものになります。
そのため、「○○目標」と熟語で使われることが多いでしょう。
規定の水準に達するかどうか、達するために何をするのか考える、ということが重要になってきますね。
製造現場での「目標」とその意味の重さ

製造現場にもよると思いますが、この「目標」の話を教えてくれたメーカーさんはISO9001規格(品質マネジメント規格)に則って製造を行っているそうです。
そのISO9001の中で、「目標」が定義されている、と教えていただきました。
その定義はずばり「達成すべき結果」!
ストレートにそれをやりなさい!という雰囲気が漂ってきますね…!
多くの場合、「品質目標」のように使うそうです。
「品質の基準を達成し、合格すべき」もの、ということですね!
モノづくりにおいて、目標はあやふやではなく、確実に実行されるものである、と感じました。
自分の中で漠然とした意味を持っていた「目標」がすごく重要な意味を持つようになったなと感じた瞬間でした!
日常での「目標」の扱い方
もちろん、技術的な側面を持っていて、品質などの厳格な観点が必要だからモノづくりの現場では表現されているのだと思います。
ところが、営業目標と品質目標、どちらも「目標」が含まれている熟語ですが、このうちより厳密なのは品質目標ではないでしょうか。
営業目標は達成できたら最高、できなくても(それほど)社運に関わらないわ、って思っている人、いませんか?
私はそう感じていました。
品質はその品質を達成できなかった場合の影響が多大にあるけれど、営業は平気でしょう、と。
そんなことないですよね!
本来であれば、営業目標であろうとも達成しようと試行錯誤をして、その達成を最大限目指すものではないでしょうか。
そして、売り上げ目標を達成し続ける人(身近にも先輩そういう先輩がいます!)は目標達成は当たり前になっているのです。
それこそ「達成すべき結果」と言わんばかりの気迫で達成しているのです。
「目標」という言葉の捉え方

もちろん、業界によって言葉の意味が違うことはあります。
ところが、トップの成績をたたき出している先輩は、言葉の捉え方が製造現場の方のように捉えているのです。
これが、もしかしたら一つのポイントなのかもしれない、と感じました。
「目標」だからそこを目指すだけでいいわ、ではなく。
「目標」だからこそ全力を出すわ、という。
どちらも同じ目標に向かっていてその目標にたどり着くタイミングがあまり変わらなくとも、より多くの学びをその過程で得るのは、後者…全力を出す方…ではないでしょうか。
「目標」に全力を出そう!
目標という言葉の意味や捉え方について考えてきました。
もしかしたら、新鮮な捉え方もあったかもしれません。
私も、目標は後ろ倒してもいい、いつか目標に到達すればいい、と考えていました。
しかし「目標は達成すべき結果」と考える業界もある、という衝撃から、実際に結果を出している人は同じように厳密に考えているのだろう、と思いました。
「目標」に向かって全力を出した方が圧倒的に学びが多いし、きっと目標達成も早くなるでしょう。
そう考えると、後ろ倒していいや、はもったいないな、と感じました。
どうせなら、全力を。
目標に向けて全力を出していけるような人間になっていきます!
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