世界を見まわすと出てくる赤十字社と赤新月社、どちらも同じ役割を担っています
- tetsutetsutake
- 2022年2月5日
- 読了時間: 3分
きっかけは何であれ、世界のことに目を向けることも大事です。
そう考えているマリリンです!
この前、トンガ沖の火山噴火について書きました!
(記事はこちら トンガの噴火から半月。火山大国として日本の役割を考える)
その時に気になったことがありまして…調べていくなかで「世界赤十字社・赤新月社連盟」って書いてあったんですよ。
ふと「赤十字社って1つの国に1つあるの?赤新月社はどの国?」と疑問に感じたことから少しまじめに赤十字社の成り立ちについて調べてみて書いてみようと思います!
赤十字社とは
まずは赤十字社について。
Red Crossと英語では言うようで、英語を見ると「Red Cross Society」と書かれています。
てっきり、「社」とついているので会社なのかと思ったら、Societyは社会や協会の意味なので、そちらの「社」だったんだ!とまず目から鱗が出てます。

そのスタートは、スイス人の実業家アンリー・デュナンが1859年イタリア統一戦争の激戦区で負傷者を目の当たりにし、彼らの救護を開始したことです。
その時の様子を書いた「ソルフェリーノの思い出」という本で敵味方関係なく負傷者を救護できる団体を作れないか、と呼びかけたのだそうです。
そこからできたのが赤十字の考え方。
自然災害の人的支援や紛争地域での活動など、中立的に、分け隔てなく…敵味方関係なく支援活動を行っています。
赤十字と名乗るには「ジュネーブ条約」に加盟してから名乗るそうで、日本では西南戦争の時に発足した「博愛社」がジュネーブ条約に加盟して「日本赤十字社」となったそうですよ。
国際条約に加盟して初めて名乗れるのであれば、1つの国に1つ、というのにも納得ですね!
赤新月社はイスラム教の国での「赤十字社」
イスラム教の国では、十字はキリスト教を連想させ、あまり良い感情が伴いません。
これは、11世紀末から200年(そんなに!?)の間に7回もヨーロッパエリアから出向いた十字軍によって国土が進攻されたから嫌われてる、というのが大きな理由のようです。
出典: 赤新月社とは - コトバンク
人道的支援を行う、と掲げている赤十字社ですが、やはり文化的に受け付けられないところでは形を変えることになった、というのが一番大きなポイントではないでしょうか。
重要なのは、赤十字でも赤新月でも、どちらも同等である、ということです。
意味することは同じで文化的な背景を尊重しながら、志を同じにしていく、素敵なシンボルだと思います!

今これを書きながら考えていたのですが、確かに中東エリアには三日月を冠している国旗も多数ありますね!(例えばトルコやパキスタンなどです。)
やはり、重要なシンボルなのでしょう!
人道的に人々に医療を提供する
紛争や災害が発生した時に真っ先に医療を提供するために現地に向かう。
そのけが人を助ける、という精神が本当に尊いものなのだな、と感じます。
現地にいる方々が精一杯活動できるように。
日本からできることを見つけていこうと思います!
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